以前作った折りたたみ式の
[キャンプチェア]が
完成して間もなく
娘の物となってしまい、
その後自分用に作った
ハンティングチェア の紹介。
ハンティングチェアとは
名前の通り元々は狩猟用のチェア。
歴史は200年以上前に遡るらしく、
凹凸のある地面でも
踏ん張ってくれる設計の3本脚、
座面がレザーで脚は無垢材が
伝統的のようだ。
軽量コンパクトな為、
容易く持ち運べる。
現在では釣りやキャンプ
などで使われることが多く、
家の中でインテリア
としても使用されている。
お値段は、
アルミ脚にナイロン座面の物は
千円台からあるが、
レザー座面に無垢材の脚だと
1万〜2万、それ以上の物もある。
と言うことで、作ろう。
座面
帆布を使用し座面を製作。
1辺25cmの正三角形になる様、
8号帆布を2枚重ねて縫い合わせた。
慣れない手つきで裁縫を行い、
なんとか縫えたが形は歪になり、
大きさも1辺22cm程に
小さくなってしまった(笑)
そこで急遽、
三角形の3つの頂点部分の裏側に、
補強として縫い合わせる
予定だったナイロンテープを、
頂点の部分から30mm程
はみ出させて縫い付けた。
さらに座面を囲うように
計3本のテープで留めることにし、
座面の大きさ補正と補強を行った。
なんせ手縫いだから強度は不安しかない。
ナイロンテープは、
脚にネジ留めする部分に
ハトメを取り付けた。
脚
25ø丸棒(ヒバ)を使用し、
1本450mmにカット。
低めの椅子になるが、
バックパックなどに
携帯して持ち運べるよう
なるべくコンパクトにしたかった。
丸棒の中心、225mmの位置に
今回使用するボルトm6が
通るようにそれぞれ穴あけ。
丸棒3本を繋ぐ
使用した金具は
- アイナットm6
- 袋ナットm6
- ボルトm6x70mm
- ボルトm6x30mm
3本の丸棒を金具で繋いでいく。
まず1本の丸棒の穴に
ボルト30mmを通しアイナットで留める↓
2本目の丸棒の穴にボルト70mmを通し
そのボルトを1本目に取り付けた
アイナットに通す↓
そしてアイナットに通したボルトを
3本目の丸棒に通して袋ナットで留める↓
構造が分かれば簡単。
ちなみに[アイナット+ボルト]の代わりに
[アイボルト+袋ナット]でも良い。
座面取り付け部分
座面を脚にネジ留めするため、
脚となる丸棒の先端の
円の中心部に穴を開け
六角レンチで鬼目ナットm4を埋め込み。
座った時の力で鬼目ナットが
抜けないよう少し深めに埋め込んだ。
地面側になる先端は丸く加工。
塗装はブライワックス(ラスティックパイン)
脚に座面を取り付け〜完成
各脚にナイロンテープ→座面の順で
トラスネジm4で取り付け。
で完成。
使用感
座面がやや小さく、
高さも30cm程と低めだが
座り心地はまずまず。
不安だった座面も
結構しっかりしてる。
ゆったり座る椅子ではないので
キャンプの時に焚き火や調理など
作業しながら腰掛けるのに丁度良い。
コンパクトに畳めるので
手軽に持ち運べる。
キャンプ以外にも
ピクニックや子供と
公園に出かける際など
とりあえずバックパックに
くくりつけ持ち歩いていた。
座面を囲うように取り付けた
ナイロンテープだが、
ミリタリーアイテムで使われている
モールシステム対応のポーチや
Dリングなど取り付け可能。
失敗から生まれた思わぬ副産物w
1年後…
使用してちょうど1年
脚が折れた…
確かにかなり使い込み
荒く使ったときもあった。
手縫いで作った座面より
脚が先に折れるとは…
ボルトの穴部分が弱く
そこから折れたようだ。
作り直すかあ。。。
ハンティングチェア
▲寸法 300x300xH310[mm]
450x50x50[mm](収納)
▲座面
- 帆布8号
- ナイロンテープ25mm幅
- ハトメ
▲脚
- ヒバ材丸棒 25ø
- アイナットm6
- 袋ナットm6
- ボルトm6x70mm
- ボルトm6x30mm
- トラスビスm4x40mm x3
▲費用 約1500円
▲作製日 2019年3月