シルクスクリーン

シルクスクリーン製版② [感光乳剤塗り]

木枠にメッシュを張れたら次は感光乳剤を塗る工程。

メッシュ張りの工程はこちら↓

シルクスクリーン製版① [メッシュ張り]
シルクスクリーン印刷とは…孔版画の技法の1種(ステンシルも有名)スクリーン(メッシュ)に紫外線を当てると硬化する「感光乳剤」を塗り、インクが通る部分と通らない部分を作り製版、印刷する技法。現在ではシルク(絹)は使わずポリエステルやナイロンを

今回使用するのはジアゾ感光乳剤水性・油性兼用(新日本造形)で、乳剤に粉末を混合するタイプ。混合したら徐々に硬化が始まってしまうので保存する場合は暗室で。自分は冷蔵庫で保存している。

使用期限は冷暗所保存で4ヶ月となっている。時間が経つにつれ細かい線やエッジが出にくくなるので使用期限内に使った方が良い。以前、1年位保存したこの感光乳剤を使い問題なく製版した事がある。ただその時はシンプルなデザインだったから出来たのかも。

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ムラなく手早く丁寧に

感光乳剤を専用のバケットを使いメッシュに塗っていく。感光乳剤をなるべく紫外線にさらしたくないので、この作業は手際よくスピーディに、かつムラが出来ない様丁寧に行いたい。

まずメッシュに髪の毛やほこり等付着していないか確認。

バケットに感光乳剤を入れ、表面が水平になる様に左右に揺らして均す。

メッシュの下部にバケットを当て、ゆっくり斜めに傾ける。感光乳剤を流しメッシュにしっかり付着するまで待つ。

バケットを斜めにキープしながらメッシュに押しつけ上方向へ塗っていく。

枠の上まで行ったらバケットを水平に戻し乳剤がバケットに戻るのを待ちメッシュから離す。この時感光乳剤が垂れない様に気を付ける。

同じ様にメッシュ全面に塗る。

メッシュ枠をひっくり返し裏面も塗る。

このままだと厚塗りの状態で塗りムラもあるので、余分に着いた感光乳剤をバケットで取り均等にする。あまり力を入れ過ぎないで表面の部分だけこそぎ取る感じ。

これも両面やる。

バケットに余った感光乳剤は元の容器に戻し冷蔵庫で保存。

これで感光乳剤塗りは終わり。

写真撮ってる場合ではない。早く暗室へ…

合板で自作した暗室へ移し保管、乾燥。

夏なら1日位、冬なら2日位で乾燥する。

もう乾いたかなあ〜と何度も扉を開けてはならない。何度も言うが紫外線NG。蛍光灯なども含め光全てNG位に思った方が良い。

感光乳剤塗り注意点まとめ

  • 太陽光(紫外線)の入らない場所で行う
  • ムラなく均等に塗る(両面塗ったら余分な乳剤を取り均す)
  • 塗った枠は暗室保存
  • 感光乳剤は冷暗所保存(冷蔵庫がオススメ)

次回は[露光]

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